リバー・フェニックスは、才能と美貌でいまだ愛され続ける1990年代初頭のスター俳優。23歳の若さで亡くなったリバー・フェニックスの死因が単なる事故ではなく、過失であることを裏付ける証言が出てきました。今回はリバー・フェニックスが死亡したジョニー・デップが経営するナイトクラブについて、死因の新たな証言を紹介します。
リバー・フェニックスの死因、薬物摂取は毒親のせい？
名前：リバー・フェニックス
本名：River Jude Phoenix
旧姓：River Jude Bottom
生年月日：1970年8月23日
没年月日：1993年10月31日（23歳没）
出生地：アメリカ合衆国 オレゴン州 マドラス
死没地：アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ロサンゼルス
民族：ハンガリー系ユダヤ人、ロシア系ユダヤ人
身長：178cm
職業：俳優
1993年10月31日、23歳の若さで死亡したリバー フェニックス。
生まれは1970年、アメリカ合衆国オレゴン州。
その生い立ちは、両親のヒッピー生活、カルト教団への入信で、壮絶なものでした。
リヴァー・フェニックス、毒親と4人の妹弟。https://t.co/4vViYVhP0e pic.twitter.com/6LZNXKmKud
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後に、カルト教団を脱会した両親は、人生を『再生する』意味を込め、家族の苗字を、不死鳥を意味する『フェニックス』に改名。
そして、『世界を救う』という理想を広めるため、次に両親が向かった先はハリウッドでした。
ロサンゼルスに来た当初、リバー フェニックスは、妹とともに路上パフォーマンスをして家族の生活費を稼ぎます。
リヴァー・フェニックスと妹レイン・フェニックス。
仲良しすぎて切ない…。https://t.co/4vViYVhP0e pic.twitter.com/dJeV1VpYav— ハリウッド俳優FUN (@naWr45oLVaphh1v) August 28, 2022
そして、両親にCMタレントとして売り込まれ、次に俳優として起用されるようになります。
リバー フェニックスの薬物の過剰摂取による死は、この不幸な生い立ちが明らかにし、多くのファンに衝撃を与えました。
リバー・フェニックスの死因は薬物！撮影の休暇中に友人と！
1993年、リバー・フェニックスは、ユタ州とニューメキシコ州で映画『ダーク・ブラッド』の撮影をしていました。
この撮影の間、リバー・フェニックスは、2か月間『禁酒』していました。
ある夜、出演シーンがなかったリバー・フェニックスは、監督のジョージ・スルイザーからカリフォルニアに戻ることを許可されます。
そしてリバー・フェニックスは、「ぼくは、不良の町に戻るよ」と言い、1993年10月26日、ロサンゼルスへ戻りました。
リバー・フェニックスは、ロサンゼルスに戻ってから数日間、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのギタリスト、ジョン ・フルシアンテと大量の薬物を使用します。
リバー・フェニックスが死亡した時に居合わせた、歌手で友人のボブ・フォレストは、自身の著書で、この時のことをこのように告白しています。
「リヴァーは、ジョンと一緒に過ごした数日間、おそらく1分間さえ眠ることはできなかった」
「ぼくたちは全員には、お決まりの薬物ルーティーンがあって、まず、クラックを吸うか、コカインを直接血管に入れて、90秒間、電気的な脳内ベルをじゃんじゃん鳴らすんだ。
次に、落ち着くためにヘロインをやって、数分間会話ができるくらい十分に落ち着いたら、またこれを繰り返すんだ」
代表作『ダーク・ブラッド』の撮影中は、お酒さえ飲まなかったリバー・フェニックス。
俳優の仕事で、正気を保てたのかもしれません…。
余談ですが、リバー・フェニックスの遺作『ダーク・ブラッド』は、リバー・フェニックスの死亡で、長い間お蔵入りとなりました。
しかし、2007年末、大病を患い余命わずかと宣告された監督ジョルジュ・シュルイツァーは、最後の作品として『ダーク・ブラッド』の完成を決意。
2009年に制作を再開します。
そして、保管していたフィルムの権利問題や、未撮影シーンの再現など、様々な壁を乗り越え2012年に完成。
ちょうどリバー・フェニックスの『没後20周年』を迎えた2013年、公開となりました。
リバー・フェニックスの死因は？彼女がジョニー・デップの店で見たこと！
カリフォルニア州ウェスト・ハリウッドにあるナイトクラブ、『ザ・ヴァイパー・ルーム』は、1993年の開業から2004年まで、ジョニー・デップが共同経営者を務めていたナイトクラブ。
リバー・フェニックスは、この『ザ・ヴァイパー・ルーム』で、コカインとヘロインのオーバードーズ（過剰摂取）が原因の心不全で、亡くなります。
『ザ・ヴァイパールーム』の前で。
1993年に亡くなったリヴァー・フェニックスの写真と花束。https://t.co/4vViYVhP0e https://t.co/DJRdGWt5gj— ハリウッド俳優FUN (@naWr45oLVaphh1v) August 1, 2022
リバー・フェニックスの死因は？ジョニーデップの店では薬物の乱用！
この日の夜は、ジョニー・デップの他、『レッドホットチリペッパーズ』のギタリスト、ジョン フルシアンテ、『セロニアス・モンスター』のボブ フォレストが、演奏のために集まっていました。
ボブ・フォレストは、自身の回顧録で、この時の楽屋の様子を、このように告白しています。
「誰かがコカインを出して回した。
リバーは明らかに酔っ払っていて、15ラウンドの試合で何度も頭を打たれたボクサーみたいになっていた。
リバーは動ける状態じゃなかったから、酔ってるんだと思った。
ヘロインをやった人間は、立っていると体が傾くけど、よろめいたり倒れたりすることは滅多にないんだ」
その後、リバー・フェニックスは、ジョニー・デップのバンド『P』の演奏中に、血の気の引いた顔をしてボブのもとにやって来ます。
そして、「ボブ、気分が悪い。オーバードーズしてるんだと思う」と伝えますが、
オーバードーズ（過剰摂取）した人間は動けないと思っているボブ・フォレストは、「お前は立って話せるからオーバードーズしてないよ」と、リバー・フェニックスの言葉を信じませんでした。
死因は大量すぎる薬物！彼女が見たリバー・フェニックスの死！
トイレから戻った彼女のサマンサ・マティスは、『ザ・ヴァイパー・ルーム』の警備員が、リバー・フェニックスと別の男を、店の外に押し出すのを目撃します。
『リバー・フェニックスが誰かとケンカをした』と思った彼女のサマンサ・マティスは、慌てて駆け寄ります。
しかし、彼女のサマンサ・マティスがそこで見たものは、歩道に倒れ、痙攣するリバー・フェニックスでした。
彼女サマンサ・マティスは、助けを求めてクラブに戻ろうとしますが、サイドドアが閉まってしまい、フロントに駆け寄ります。
そして、弟ホアキン・フェニックスと妹レイン・フェニックスを見つけ、外に飛び出しました。
地面に倒れるリバー・フェニックスを見た妹レイン・フェニックスは、リバー・フェニックスの胸に座り、痙攣を止めようとし、
弟のホアキン・フェニックスは、「ここに来てください、お願いします、彼は死にかけているので、お願いします。」と、必死になって119番通報します。
しかし悲しいことに、救急車が到着する前に、リバー・フェニックスは動かなくなりました。
リバー・フェニックスは、日が変わり、ハロウィンの日となった10月31日、午前1時51分に死亡したと正式に宣告されています。
早朝3時、ロサンゼルス市内の病院へ向かったボブ・フォレストは、彼女サマンサ・マティスが一人で泣いているのを見て、リヴァー・フェニックスが死んだと分かったと語っていました。
その後、検死官事務所により、致死量の8倍のコカイン、4倍のヘロイン、微量のマリファナ、処方された鎮静剤のバリウム、市販の風邪薬エフェドリンが、リヴァー・フェニックスの体から検出されたことが明らかになりました。
（参考文献：ATI）
リバー・フェニックスの死因、『薬物入りドリンク』を渡された？
現在になって、リバー・フェニックスが死亡した状況について、十分に調査されていないことが分かりました。
では、リバー・フェニックスが死亡した『ザ・ヴァイパー・ルーム 』が、どのようなナイトクラブだったのか、
その場に居合わせた人の、新たな証言を見てみましょう。
リバー・フェニックスの死因が隠された『ザ・ヴァイパー・ルーム』どんな店？
『ザ・ヴァイパー・ルーム 』は、1993年に開業したナイトクラブ。
このクラブは、ハリウッドスターが顔を出すことで有名ですが、特に、ジョニー・デップが所有権の一部を持っていた、開業年1993年から2004年までは、
1960年代中盤から1970年代終盤に生まれた、X 世代スーパースターの避難所になりました。
『ザ・ヴァイパー・ルーム 』の常連で、1970年代ロサンゼルスの最初のパンクスの1人、プレザントゲーマンは、ドキュメンタリー誌『Vice』に、このように語っています。
彼らは名声から逃れようとして、そこに『たむろ』していたわ。
ジョニー・デップは、若くて有名な新進気鋭のアーティストを保護するため、勇敢な試みをしていたの。
ジョニー・デップは、彼らのための避難所を作りたかったのよ。
メタル、パンク・ロック、オルタナティヴ・ロックなど、様々なジャンルの音楽が演奏され、
リバー・フェニックス、キアヌ・リーブス、ジュリエット・ルイスなど、独自の音楽プロジェクトを持つ俳優や、
ドリュー・バリモア、ユマ・サーマン、レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・アニストンなどのスター俳優、
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ガンズ・アンド・ローゼズなどの時代を代表するミュージシャンを魅了した『ザ・ヴァイパー・ルーム 』は、
実際に、カメラマンはほとんど入ることができず、有名人が脚光を逃れ、民間人のようにくつろげる天国でした。
また、ファンやパパラッチの盗撮を気にすることなく、薬物を服用することもできる場所でもあり、
何の変哲もない正面入り口の後ろでは、ミュージシャン、ハリウッドスター、モデルがパーティーを開き、ギャンブルをし、薬物を服用し、思うままに快楽を満たしていました。
リバー・フェニックスの死因、現在わかった過失の疑い！
リバー・フェニックスの死亡から2週間も経たないうちに、ロサンゼルスの検死官事務所は、死は偶発的であり、
致死レベルのコカインとモルヒネを含む「急性多剤中毒」が原因であると判断しました。
検死官事務所は、『リバー・フェニックスの体に針の跡は見当たらず、薬物がいつ、どのように服用されたかを特定することは不可能だが、飲み込んだか、鼻から吸引した可能性が高い』と説明。
これを受け、郡保安官事務所は、この検死結果に『不正行為の証拠はなかった』と発表しました。
そして、リバー・フェニックスが死亡するに至った状況の調査は、ほとんど行われませんでした。
しかし、リバー・フェニックスの死から、約30年経った現在、
当時の『ザ・ヴァイパー・ルーム 』の警備責任者は、その夜とついて尋問されておらず、
また、クラブの監視カメラは破壊されたことが、明らかになりました。
これは、『ザ・ヴァイパー・ルーム 』から薬物の供給があり、リバー・フェニックスが『薬物の混入した』飲み物を飲んだ後に死亡した可能性を示唆しています。
リバー・フェニックスの死因について、警備員の証言！
『ザ・ヴァイパー・ルーム 』の警備責任者エディ・ショーは、ハリウッドの有名な私立探偵兼、弁護士であるポール・バレシのインタビューで、このように語りました。
リバー・フェニックスは、死亡した日の夜、『ザ・ヴァイパー・ルーム 』のステージに上がるのを待っていました。
ステージでは、ジョニー・デップのバンド『P』が演奏していました。
この日、ステージに上がる顔ぶれには、リバー・フェニックスの親友である、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシスト、フリーもいました。
しかしリバー・フェニックスは、ステージに上がる前に気分が悪くなり、我慢できなくなります。
そこで、警備責任者エディ・ショーは、リバー・フェニックスをクラブの外に案内。
警察と救急車が『ザ・ヴァイパー・ルーム 』に向かっている間に、クラブの誰かが監視カメラを破壊しました。
また、警備責任者のエディ・ショーは、ジョニー・デップは、証拠になりうる監視カメラの処分ついて何も知らず、警官がジョニー・デップに尋問したことも一度もなかった、と語っています。
『ザ・ヴァイパー・ルーム 』の共同経営者で、ミュージシャンのチャック・E・ワイスも、この日、監視カメラは機能していたことを認めています。
リバー・フェニックスの死因について、彼女の証言！
彼女のサマンサ・マティスはトラウマを抱え、長い間、事件以降話すことはありませんでしたが、2018年、再びリバー・フェニックスの死亡について、詳細を語りました。
彼女のサマンサ・マティスによると、
リバー・フェニックスと彼女のサマンサ・マティスは、その夜『ザ・ヴァイパー・ルーム 』に滞在するつもりはなく、弟ホアキン・フェニックスと、妹レイン・フェニックスを降ろすために、そこに行っただけでした。
しかしクラブに到着すると、リバー・フェニックスはステージで演奏したいと言い、『ザ・ヴァイパー・ルーム 』に入ります。
リヴァー・フェニックスと恋人サマンサ・マティス（写真左）『ザ・ヴァイパー・ルーム 』にて。https://t.co/4vViYVhP0e pic.twitter.com/QNXEt53bm8
— ハリウッド俳優FUN (@naWr45oLVaphh1v) August 28, 2022
そこで、それまでドラッグを服用した人を見たことがなかった彼女のサマンサ・マティスは「不快」で「頭がおかしい」と感じるほどハイになったリバー・フェニックスを見ました。
その後、2人の警備員にクラブの横のドアから外に出され、地面に倒れて痙攣していたリバー・フェニックスを見た、彼女サマンサ・マティスは、
別の男性に向かって「何をしたの？あなたは何をしているのよ！』と叫びます。
するとその男性は「あんたは、コイツのハイな状態を台無しにしているんだよ」と、死にかけているリバー・フェニックスを1人にしておくように言い返しました。
そして、彼女サマンサ・マティスは、リバー・フェニックスがヘロインを服用したのは、『ザ・ヴァイパー・ルーム 』の中だったと主張しています。
これらの、警備責任者エディ・ショーと彼女サマンサ・マティスの証言の他、何人かの目撃情報から、リバー・フェニックスは『薬物の混入した』飲み物を与えられたと考えられています。
しかし、多くの有名なスターが出入りする『ザ・ヴァイパー・ルーム 』は、その夜、実際に起こったことを秘密にし、他の有名人を保護し続けるように思います。
どちらにしても、監視カメラの証拠がないので、リバー・フェニックスを死に至らせた薬を供給した人物の身元が明らかになることはないかもしれません。
（参考文献：Radar Online ）
