トビー・マグワイアはかっこいい筋肉が印象的な俳優。初代スパイダーマンの冒頭、ガリガリに痩せたオタクの高校生を演じたトビー・マグワイア。どうやってムキムキの筋肉を手に入れたのでしょうか?今回はそんなトビー・マグワイアの若い頃と今を巡って、筋肉の秘密に迫ります。
トビー・マグワイアは筋肉がかっこいい初代スパイダーマン!歴代で一番弱虫?
トビー・マグワイアは、『スパイダーマン』初期3部作でピーター・パーカー / スパイダーマンを演じた、初代スパイダーマンです。
『スパイダーマン』初期3部作とは、以下の3作品。
2002年『スパイダーマン』
2004年『スパイダーマン2』
2007年『スパイダーマン3』
トビー・マグワイアが演じるスパイダーマンは、一般的なスーパーヒーローとは一線を画した、個性的な存在です。
トビー・マグワイアのスパイダーマンは、ちょっと頼りないスーパーヒーロー。
この可愛い笑顔^^♡https://t.co/UknQqzVt9u pic.twitter.com/mKm3WETmzT— ハリウッド俳優FUN (@naWr45oLVaphh1v) August 16, 2022
例えば、『バットマン』のマイケル・キートン、『スーパーマン』のクリストファー・リーヴは堂々としていて、それがさらなる魅力となり人々を惹きつけていますが、
2代目スパイダーマンのアンドリュー・ガーフィールドは、シャイながらも、いじめっ子と対決する正義感があります。
最新作の『スパイダーマン』の3代目トム・ホランドは、今までのピーター・パーカーの中で一番ポジティブな性格。実際にバク転ができる俳優で、まさにヒーロー。
一方、トビー・マグワイアが演じるピーター・パーカーは、全力を出しているときでさえ、間抜け感満載なのです^^。
『スパイダーマン』のラストで、ビルの大きな壁が背中に落ちてきて、MJと目が合ったとき、普通のヒーローならかっこいい決めゼリフを言うはず。
しかしトビー・マグワイアが演じるスパイダーマンは、ただ「これ、重いね」と微笑むことしかできないほど、MJに夢中になっています^^。
トビー・マグワイアは筋肉でかっこよく成長したスパイダーマン!本当の子供時代も逆境からの成長!
そんな、学校内カーストの最下層にいたピーター・パーカーは、3作目『スパイダーマン3』では、謎の黒い物体に寄生され性格が変わり、今までとは正反対の、自由奔放で攻撃性のある性格も垣間見せます。
このように、2002年公開の第1作目『スパイダーマン』の身近にいそうな高校生から、『スパイダーマン2』『スパイダーマン3』と成長していくピーターを熱演したトビー・マグワイア。
実は、現実世界でのトビー・マグワイアも、順風満帆な子供時代ではなかったので、わたしは何だか、役のピーター・パーカーとトビー・マグワイア本人を重ねて見てしまうことがありますよ^^。
名前:トビー・マグワイア
本名:Tobias Vincent Maguire
生年月日:1975年6月27日(47歳※2022年8月現在)
出生地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンタモニカ
国籍:アメリカ合衆国
身長:172cm
職業:俳優
配偶者:ジェニファー・メイヤー(2007〜2017年)
子供:ルビー・スウィートハート(長女)、オーティス・トバイアス(長男)
トビー・マグワイアは、1975年、カリフォルニア州サンタモニカに生まれました。
父親は料理人のヴィンセント・マグワイア、母親は秘書兼シナリオ作家ウェンディ・ブラウン。
トビー・マグワイアが生まれた時の両親の年齢は20歳と18歳で、2人はまだ結婚していませんでした。
その後結婚した両親は、トビー・マグワイアが2歳の時に離婚。幼少期のトビー・マグワイアは各地を転々し、さまざまな家族と過ごします。
子供の頃、マグワイアは、料理人になるため6年生になったら家政科に進もうと考えていましたが、母親は、演劇のクラスの受講のために100ドルを提供。
トビー・マグワイアは、演劇の道に進みます。
その後、高校に入ったトビー・マグワイアは、幼い弟たちを養うために1年生で高校を中退。
唯一の才能だった演技力を武器に、ハリウッドへ向かいます。
1993年、トビー・マグワイアが18歳の時、貧しさに追い詰められた父親が故郷のカリフォルニア州で銀行強盗を行い、わずか1時間後に逮捕されます。
有罪判決を受けた父親は、2年間刑務所に入りました。
この頃のトビー・マグワイアは、10代にしてアルコール使用障害でした。
しかし、19歳の時に禁酒に成功。アルコール依存を克服。
2002年5月、トビー・マグワイアは、父親が犯罪者であること、そして父親を許したことをイギリスの日刊タブロイド紙『The Sun』のインタビューで明かしました。
「父は、限界に追い込まれ軽率な決断をし、大きな代償を払いました。
父は自分が愚かなことをしたことを認めていますが、当時、父は絶望的でした。
父は一文無しで、これが彼の初犯でした。しかしそれ以来、父は模範的な市民となっています」
トビー・マグワイアは、逆境のたびに強くなったのですね^^。
ちなみに、トビー・マグワイアは俳優業のかたわら勉強をし、2000年、高校の卒業証書に代わるGEDを取得しています。
(参考文献: IMDb)
トビー・マグワイアの筋肉がかっこいい!でも最初はガリガリ?2002年
眼鏡をかけたオタク学生ピーター・パーカーは、少しだけ上腕二頭筋が見えますが、胸はまっ平、まるで拒食症のようです。
そんなガリガリのピーター・パーカー。クモに刺され、翌日、鏡を見て唖然とします。
彫りの深い胸の筋肉、美しく割れた腹筋…。
『スパイダーマン』トビー・マグワイア!
蜘蛛に噛まれて、ガリガリからムキムキに!
これCG?https://t.co/UknQqzVt9u pic.twitter.com/WttDS0Ta8D— ハリウッド俳優FUN (@naWr45oLVaphh1v) August 16, 2022
実は、最初にシャツを脱いだ時のピーター・パーカーのガリガリの体はCG合成。本当のトビー・マグワイアの体ではありません^^。
トビー・マグワイアも情報誌『Insider』に、このように明かしています。
「明確にしておきたいんだけど、これはぼくの体じゃなくて、痩せた子の体だよ」
目を覚まし、鏡で見た筋肉ムキムキの新しい体が、本当のトビー・マグワイアの体です。
トビー・マグワイア、筋肉で勝負?上半身裸でオーディション!『スパイダーマン』
『スパイダーマン』で、見事な筋肉を披露したトビー・マグワイアですが、オーディションの時点では、それほど筋肉ムキムキというわけではありませんでした。
トビー・マグワイアはオーディションを振り返り、『エルマガジン』に、このように明かしています。
「ぼくが作ったオーディションテープは、監督たちが見たいと思っていたものではなかったんだ。
監督たちは、『トビーが演技ができることは知っている。わたしはアクションシーンを見たいんだ。』と言っていた」
そのためトビー・マグワイアは、青いボディスーツを着てオーディションに挑みます。
しかし残念なことに、当時のトビー・マグワイアの筋肉は、スパンデックス製のボディスーツを着ると、スーパーヒーローには見えませんでした。
「だから、ボディスーツの上衣をはぎ取って、シャツなしで戦闘シーンをやったんだ。
これが、ぼくがこの役に選ばれた理由なんだ」
『スパイダーマン』以前の、トビー・マグワイアの筋肉がわかる写真を探しましたが、残念ながらみんなシャツを着ていて、筋肉は見られませんでした。
しかし、『スパイダーマン』のオーディションのエピソードから、この当時は、ボディスーツを盛り上がらせるほどの筋肉ではないものの、
『脱いだらスゴい』筋肉は、すでについていたのです^^。
トビー・マグワイアの筋肉どうやって?かっこいいの筋肉の作り方!オーディション合格後
『スパーダーマン』で、蜘蛛に噛まれた翌日、ガリガリに痩せた体から、新しい筋肉質の体になったピーター・パーカー。
トビー マグワイアは、このスーパーヒーローの筋肉を手に入れるため、撮影中もトレーニングに励みます。
サム・ライミ監督によると、映画の中では最初の方に出てくる筋肉ムキムキの上半身裸のシーンは、
撮影は6か月後に予定されていたため、トビー マグワイアには十分な筋肉をつけ、スパイダーマンのしなやかな運動能力を手に入れるための時間がありました。
トビー マグワイアは、この6か月間、週4日のウェイトトレーニングと格闘技、集中的な体操プログラムを行います。
週4日のウェイトトレーニング内容は、以下の通り。
1日目 – 胸部と上腕三頭筋
2日目 – 背中と上腕二頭筋
3日目 – 脚とふくらはぎ
4日目 – 肩と腹筋
それぞれの筋肉のエクササイズは、8〜12回が1セット。これを3セット繰り返します。
ギリギリ8〜12回できるかどうかの負荷で筋トレし、その後筋肉を2〜3日休ませて超回復させるのは、短期間で筋肥大させるボディビルディングのトレーニング方法ですよ^^。
トビー マグワイアはこの筋トレに、低脂肪、低炭水化物で高タンパク質の3時間ごとの食事、1日あたり約3.7 リットル水を飲むという、厳格な食事法を合わせます。
映画『スパイダーマン』の、ガリガリのピーター・パーカーは蜘蛛に噛まれて筋肉を手に入れましたが、実生活のトビー・マグワイアは、筋トレと食事で能力を獲得したのでした^^。
(参考文献:Insider)
トビー・マグワイアの筋肉がなくなる!脚がパスタのよう!『シービスケット』
トビー・マグワイアは、『スパイダーマン』に出演した後、ゲイリー・ロス監督の映画『シービスケット』(2003年公開)の撮影に入りました。
トビー・マグワイアの代表作『シービスケット』の舞台は大恐慌時代。
値引きされた小柄なサラブレッド、シービスケットが、訓練と献身によって史上最高の競走馬になった実話です。
この、アカデミー作品賞にノミネートされた『シービスケット』で、トビー・マグワイアは、1930 年代に名声を博したシービスケットに乗った騎手、レッド ポラードを演じます。
『シービスケット』の前に、トビー・マグワイアは、スパイダーマンのしなやかで筋肉質な体格を得るために、6か月間の筋トレと武道を行い、集中的に筋肉を増量しました。
しかし『シービスケット』で、トビー・マグワイアは、週に16回のトレーニングと1日あたり1650カロリーの食事で、増やした筋肉のほとんどを失わなければなりませんでした。
さらに、ジョッキー役には、当然のことながら乗馬の訓練も必要で、トビー・マグワイアに、肉体的に非常に大きな負担をかけます。
トビー・マグワイアは、『シービスケット』でのトレーニングについて、イギリスの競馬新聞『The Racing Post』に次のように語りました。
「ぼくは、トレーニングを約10週間行って、それから初めて馬に乗ったんだ。
馬から降りたとき、ぼくの脚は完全にパスタのようだったよ。ちょうど茹ですぎてのびちゃったパスタみたいだった。
ぼくは、トレーニングで本当に強くなって体重も大幅に減ったけど、トレーニングと本物の馬に乗ることとは、全くの別ものなんだ。
540kgの馬の上で、脚の全筋肉で体幹を安定させて、足指の付け根でバランスを取るんだからね」
トビー・マグワイアには、『シービスケット』の減量は、『スパイダーマン』のための筋肉増量より、はるかに厳しかったようです^^。
トビー・マグワイア、筋肉俳優ジェイク・ギレンホールにスパイダーマン役を取られる?
トビーマグワイアは『スパイダーマン2』のスパイダーマン / ピーター・パーカー役を、筋肉俳優ジェイク・ギレンホールに取られそうになったことがありました^^。
実は、トビーマグワイアには、昔から、スタントを困難にするほどの背中の怪我がありました。
サム ライミ監督は、トビーマグワイアが『シービスケット』の撮影を終えた後、『スパイダーマン2』の撮影を開始する準備ができていたのですが、
トビーマグワイアが、続編の『スパイダーマン2』の報酬が少ないと感じていたので、
トビーマグワイア担当者のチームは、サム ライミ監督とコロンビア・ピクチャーズに次の声明を発表します。
「肉体的に厳しい映画を2作続けて撮影した後、トビーマグワイアは背中に軽度の不快感を感じており、治癒の最終段階にあります。
4月12日の開始日が間近に迫っているため、関係者全員が、トビーマグワイアが激しいスタントを行うことができることを確認したいと考えています」
この声明を受けたコロンビア・ピクチャーズは、トビーマグワイアが、自身の背中の状態を給与交渉に利用しているのでは、と疑います。
また、コロンビア・ピクチャーズは、2004年の『スパイダーマン2』の公開を遅らせるつもりもないため、トビーマグワイアを役から降ろすという難しい決定を下し、
他の俳優に、スパイダーマン / ピーター・パーカー役のオファーを始めました。
その中でも、アメリカ合衆国期待の若手俳優として注目を浴びていた、ジェイク・ギレンホールとの交渉が急速に進みます。
しかし、スパイダーマンの恋人MJ役のキルスティン・ダンストが、当時のジェイク・ギレンホールの彼女で、トビー・マグワイアの元彼女であることや、
トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、キルスティン・ダンストの3人とも、同じマネージメント会社と契約しているということで、
この3人の俳優の人間関係は、悪くなりかけていました。
そんな、新しいスパイダーマン / ピーター・パーカーの交渉が行われている間、トビーマグワイア担当者のチームは、ユニバーサルスタジオの チーフであり、当時交際を始めたジェニファー・メイヤーの父であるロン・メイヤーの助けを借り、
トビー・マグワイアが、スパイダーマン役で戻り、スタジオでの物事をスムーズにすることができました。
そしてトビー・マグワイアは医療検査に同意し、スパイダーマン役に十分に適していることを証明。一件落着となりました^^。
そして数年後…、皮肉なことにジェイク・ギレンホールは『スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム』で、ミステリオとして出演することになりましたよ^^。
『スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム』のスパイダーマン役はトビー・マグワイアではなく、トム・ホランドだったので、気まずくはなかったと思いますが…^^。
(引用元:Variety )